(中央公論新社・1680円)

 ◇「偽親子」の逃避行に心動かされる

 作家は犯罪者に惹(ひ)かれる。

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◇池内紀(おさむ)・評

 (新潮社・1470円)

 ◇道具ではなく「人格」としての言葉

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(文春新書・777円)

 ◇共感のさざなみ、かきたてられて

 もしもわたしが一冊の本だったら--というのは変な想像かもしれないが、『書評家<狐>の読書遺産』を読んでいると、ついそう思ってしまう。もしもわたしが一冊の本だったら、他の誰でもない、<狐>に読んでもらいたい。そしてできることなら、書評を書いてもらいたい。書評家<狐>こと山村修は、そう思わせるほど希有な読み手であり書き手だった。

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(白水社・3570円)

 ◇クンデラ絶賛のフランス18世紀小説

 一九六八年、いわゆるプラハの春を抑圧するため、ロシアがチェコを占領した。クンデラはチェコ共産党から二度目の除名を受け、大学助教授の職を失い、著作活動を禁止された。援助の手がさしのべられたなかに、ある演出家からの、彼の名でドストエフスキー『白痴』の脚色をしないかという申し出があった。クンデラは『白痴』を読み返し、断り、代案としてフランス十八世紀の作家(というよりむしろ思想家として名高い)ディドロの長篇小説『運命論者ジャックとその主人』をあげた。

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(水声社・1575円)

 ◇「ありそうで実はない絵画」を楽しむ

 フランスの実験文学集団「ウリポ」の一員として知られるジョルジュ・ペレックが、代表作となる大作『人生 使用法』(一九七八年)を完成させた後に、次に書いたのがこの中篇『美術愛好家の陳列室』(一九七九年)である。

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